私共長寿薬膳堂は香港への日本食品輸出がメインのビジネスであり、生活の拠点を日本に戻した現在も水産加工品を中心に香港へ定期的に輸出しています。香港時代は日本食レストランの経営もしておりまして、香港のお隣、電車で1時間もかからずに行ける中国シンセンのホテル内へも出店していました。日本から料理人を招き、普通中国人が食べないズワイガニ、毛ガニなども吉林省から取り寄せ、大きな生簀で刺身を提供したり、雲南省からは生のわさびなども買い付けました。売り上げもかなり良かったのですが、更新のたびに家賃が大きく値上げされ、その料理店は中国人に売ってしまいました。しかし、その時に築いた中国本土の人たちとの交流は今尚続いており、頻繁に微信というチャットアプリで連絡が入ります。
私が日本で薬膳を広げたい。と書き込みますと10数人から即座に私の家族が作っています。と連絡があり、長寿薬膳堂の山くらげや、雲きくらげは彼等から買っています。今回の新型肺炎、コロナウイルスに関しても早い段階で感染者は10万人以上だと連絡が日々来ておりますが、昨日、薬膳を教えていただいている王先生他複数の仲間から連絡が入り、日本は危険です。外出を控えてくださいと強く言われました。彼らは日本国内の感染情報もよく知っており、クルーズ船の事、日本政府の対応も全部知っています。
今、中国本土の人たちがどんな生活をしているのかと言いますと、まずマスクをしていない人は外出できません。殆どのレストランや市場も閉まっています。スーパーマーケットは開いていますが、入り口では必ず体温検査があり、人口1000万人をはるか越える大都市でも町は閑散としているそうです。マスク不足も大変で私は手作りのマスクの型紙をみんなに送りました。中国の人たちは中国政府が発表している感染者数や死亡者数など誰も信じていません。本当はもっともっとすごいそうです。
彼らが日本が危ないと言う理由についてですが、現在日本政府は湖北省、浙江省の二つの省からの日本への入国を規制しています。しかし現在最も感染者数が伸びているのは広東省なのです。私が日本料理店を経営していたシンセンも広東省で、人口は1億人にも達します。2月15日時点の中国の省別感染者数を見て見ますと、湖北省54406人、浙江省1155人ですが、急速に感染者が増加した広東省1261人、河南省1184人などは規制されていません。特に広東省は日系企業が多くあり、既に日本に帰国した日本人が感染し、広げている可能性がかなり高いです。
今回のクルーズ船の検査の遅れを見ておりますと、私は日本政府が今回の新型肺炎を甘く見てしまい、湖北縛りと言う検査拒否を貫いて、この問題の沈静化を狙ったものと思っています。理由は、東京五輪でしょう。早い段階で森元首相が東京五輪への影響はないと発言していることからも明らかです。また習近平国家主席の公式訪問の事もあるのかもしれません。最近になってやっと湖北縛り以外でも検査が受けられるようになってはきましたが、昨日、神戸中心部を歩いても、マイクを着用していない人がかなり多く、繁華街は人であふれていました。
自分の身は自分で守ってください!マスクが無ければ手作りマスクと検索すれば型紙が手に入ります。何より必要のない外出を控えてください!今や日本は世界第二位の感染国で、日本人への入国規制をする国も増えてきています。何より、日本は中国よりも全く検査をさせていないのです。香港は中国からの入国者に対して、香港人であっても2週間隔離させてからしか香港に入れません。日本政府の対応は本当に甘すぎる!気をつけてと中国人がたくさん連絡してくれました。こんな時に宣伝する気持ちはありませんが、私は今日マスクをしてホームセンターに行って、なつめ酒を作ろうと思っています。なつめって本当にすごいんです。まずカビがつきませんし、花粉症が治ったと言う人もいます。効果のほどは判りませんが、やってみます。とにかく気をつけて!