おはようございます、管理人です。私にとって金曜日の夜と言うのは特別な時間です。私は三つの仕事を持っており、収入の中心である株式アナリストの仕事はマーケットが動いている限りは全く休みがない仕事でありまして、もう20年以上毎朝三時に起きて、米国を中心に世界の株式市場、貴金属市場、最近では上向きになってきた仮想通貨マーケットなどを観察し、英語で送られてくるたくさんのレポートを読めるだけ読んで、そして朝の7時までにレポートを書き、香港と台湾の証券会社に送り、一部日本人のところにも送っています。最近ではネットショップでの配送報告と、売れた商品の再出品の作業があり、早朝3時から5時の時間に合間を見つけてやっております。
そんな私が唯一ゆっくり出来るのが金曜日の夜から土曜日の朝にかけての時間であり、レポートを書くのは日曜日の夕方からゆっくり時間をかけて週間レポートを書けばよく、土曜日には溜まっている仕事をこなす必要はありますが、やはり金曜日の夜から土曜日の朝が天国ですね。さて、本日は外国で暮らすこと。についてちょっと書いてみたいと思います。そもそも私が薬膳の販売を思い立った理由と言うのが、友人と食事をしたり、酒を飲んだ時に、友人たちがたくさんの薬を飲んでいるのを見て、これは世界一の長寿香港人の生活と全く違う!と危機感を持ったことが原因で、自分が知っている良い事を人様にお伝えする。これが(失礼!)この面倒くさい薬膳販売に至った経緯です。ですから、私が知っている外国での暮らしについても書いてみようと思い立ちました。
まず香港に赴任した時には、家族を伴わず社員たちと行きましたので、家事をする人が必要です。香港は日本よりもっと、もっと女性が社会に出ていますから、基本ある程度の収入がある家庭ではお手伝いさんを雇います。大半はフィリッピン、次がインドネシア、後はタイと中国からの出稼ぎ労働者です。街中にはたくさんのお手伝いさん紹介所があり、そこに行って自分が要求する技能を持った人を紹介してもらうのです。例えば子供を何人も育てて、赤ちゃんの世話が得意な人、老人介護が得意な人、料理が得意な人、また話せる言語も紹介カードに書いてあります。
私はサポートを受けて香港に行きましたので、友人の銀行マンの家のお手伝いさんの姪っ子が来てくれることになりましたが、それでも紹介所を通して契約金や渡航費、保険などを支払い、政府に雇用契約書類を出して許可を待ちました。お手伝いさんには二つの形態があり、一つは住み込み、もう一つは通いです。若い香港人の夫婦などの場合は、プライベートを維持する意味で通いにされている方も多いですが、私の場合は1部屋を与えて住み込んでもらいました。ある程度の広さの家にはお手伝いさんの部屋がついていますが、ものすごく狭い部屋の中にトイレとシャワーが付いているだけで、とても私たち日本人が住める環境ではありません。また、家族とは食事も別にする家庭も多く、人として扱われていないように感じました。
私は他の社員と同じように1部屋を与え、シャワーも一緒に使い、食事も毎日一緒に食べました。家の中のコミュニケーションは英語ですから、ずいぶんと勉強になったものです。彼女たちの給料ですが、一か月だいたい4500香港ドルぐらい。日本円で7万円程度ですかね。それでもフィリッピンでの平均的な給料の3倍弱ありますから、多くのお手伝いさんが香港に来ています。一時私は香港でも有数の住宅地に住んでいたことがあります。そこは香港のビバリーヒルズと呼ばれる高級住宅街で、有名な映画スターや歌手も居を構えていました。その住宅の中にお二人の日本人の奥様がおられ、話す機会がありました。もちろん旦那様は超お金持ちです。私”幸せでしょう?” 奥様”まぁまぁです” 私”毎日どんな生活ですか?” 奥様”子供の送り迎えとお昼は友人とランチ、後は習い事とか・・・” 私”家事は何もしなくても良いのですか? 奥様”お手伝いさんが二人いるからすることがありません” でも週に一度旦那の家族や友人が来るので日本料理を作ります”と言うやり取りをしました。今は分かりませんが当時は日本人の妻を持つのは香港のエリートのステータスでしたからね。
お手伝いさんの朝は早いです。私の家のお手伝いさんは毎朝5時30分に起床。連日遅くまで飲んでいる私たちの食事の後片付けと朝ごはんの準備。終われば掃除と洗濯。昼ご飯を食べた後は日々の食料品の買いだし。帰宅したら私と各社員の仕事部屋の掃除。そして夕食の準備・・・・・マジで出来る悪い奥さんとは比較になりません!いつも笑顔ですし、夕方に銀行に行く用事があれば、当時は英語が苦手だった私のサポート、あ!郵送されてくる交通違反や税金などもずいぶん処理を助けてもらいました。慣れてくると日常会話程度の日本語も覚えてくれますし、日本料理に連れて行くと、家でその日本料理を再現してくれますし、本当に良い生活でした。
今、日本も特区を作りお手伝いさんを入れる政策を打ち出しましたが、中に入っているのは持続化給付金などの中抜きで悪名を馳せる竹中平蔵のパソナなどの大手であり、結局香港なら月に7万で雇えるお手伝さんが25万も、30万も必要になってしまいます。一般的な香港人の給料は日本人よりずっと多いですが、それでも7万円。だから多くの家庭がお手伝いさんを雇えるのです。それが25万も30万もかかったら、今の日本、誰が雇えると言うのでしょうか?ホント・・・・・不思議の国ニッポンです。
追伸 皆様からの暖かい応援のおかげで、89歳白血病治療で入院をしておりました母親が本日退院できることになりました。白血球、血小板がほとんどない状態で肺炎を併発して、おそらくは生死の渕をさまよったでしょうが、見事、根性と根本的な体力で乗り切って生還しました。もちろん病気が病気ですから予断は許しませんが、厚く御礼申し上げます。