嫌なことの後には嬉しい事も。

こんにちは、管理人です。LINE仲間の皆様にはお伝いたしましたが、どこから見ても中国産の二級品のなつめやナツメチップスを国産とうたって出品している業者を見つけて、腹立たしいと愚痴を聞いていただきました。それを見つけたのは偶然で、新入荷の蓮の実の価格を確認するために、ネットで他店の価格を調べていた時に、国産、無農薬と言って販売している出品者を見つけたのです。兵庫県の湖で栽培とありましたので、すごく疑問に思い、コメントで産地について質問したところ、商品ごと削除されてしまったのです。

私の香港生活時代の片腕が徳島県鳴門市出身で、私もよく行っていましたので、蓮畑、つまりレンコン畑をよく見ていました。そして薬膳販売を始めた後に、彼に捨ててある蓮の花から蓮の実を取り出して私に売って欲しいと依頼したのです。彼の同級生がレンコンの栽培をしており、私も行きましたが、レンコンの収穫は大仕事でした。胸まで水につかり、泥の中からレンコンを引っ張り出すのですが、腰や腕に対する負担が大きく、並大抵の作業では無いと感じて見ておりました。板東英二や、長池など徳島県出身者はプロ野球で活躍する選手が多いですが、レンコン農家出身者が多く、子供の頃からレンコン畑の仕事を手伝って、足腰が強いからなのだと聞きました。

そのレンコン畑の友人が言うには、見ての通りの重労働、この上に蓮の実を取り出す作業なんてとっても出来ない。と言って、捨ててある蓮の頭から実を取ってみてくださいと、渡されましたが、これが簡単にはいかないのです。日本での売価を考えますと、彼の無理と言う事が納得できました。でも簡単にあきらめるわけにもいかず、老人の集まりや、共同作業場などにも聞いてみましたが、全て断られた経緯があります。兵庫県の湖?レンコン畑?

早速お仲間のおひとりが以前に一度、この出品者から買ったことがあるけれど、質問の答えが変な日本語でおそらく外国人だと思うとの事でしたが、香港の市場で売っている薬膳効果も期待できない二級品を国産と偽って販売しているのならば、本場の薬膳を日本に広げようと、たくさんの香港人や台湾人や、中国人の仲間のサポートで本場の良品をかき集めている私には、とっても悲しい話です。これが最近の嫌な事。では良いお話も!

講談社から連絡が来ました。女優の吉田羊さんが【おとなの週末】と言う雑誌に御社のナツメチップスについてお書きになっていますが、掲載しても良いでしょうか?と言う連絡でした。もちろん!お願いいたしますとお返事をいたしました。7月15日発売との事ですから、どういう内容なのか?どういう経路で吉田羊さんのところに行ったのか?など、今の段階では何も分かりませんが、この2年間の苦労が少し報われたようで、とても嬉しいです。

正直に告白しますと、薬膳販売をやめよう!もう無理!って思ったことは一度や二度ではありません。まず先行投資が大きく、この歳になって金のやりくりなどしたくない事。まして経理を任せていた者が今はいません。それと香港の高級薬膳食材店の品質の食材は、集めるのも困難ですが、ネットショップで送料込みで販売しても、パッケージの人件費を引くと10%も残りません。加えて今回の上海のロックダウンで数か月も人気食材の入荷が止まってしまう。

幸い、私には投資と言う本業があり、生活は出来ていますが、毎日、雨の日も風の日も、ご注文いただいた商品を大きま袋に詰め込んで郵便局へ運びます。PAYPAYフリマなどは匿名発送ですからローソンに持ち込みます。来る日も来る日も・・・・・帰宅して子猫のエサを作り、ミルクを温め、適当に何かを作って晩酌開始。この間にも産地との交渉の電話。株の質問に答え、子猫とも遊んでやり、気が付けば爆睡。そして朝三時の起床、仕事開始。この生活が決して嫌なわけではないのです。辛くもありません。ただ自分が正しいと思ってやったことが、誰かに認められる。そういう喜びが全てなのです。だからこそ吉田羊さんの事はとっても嬉しく思いました。