香港の現状

おはようございます、管理人です。私は先週の月曜日に関西空港から出国し、15年間暮らして慣れ親しんだ香港に行ってきました。本業の株の仕事の事もあり金曜日に帰国する駆け足の旅でしたが、香港永久居民証、香港iDの更新や、銀行への住所変更、そして私の薬膳ビジネスの協力者である香港高級薬膳店社長の新店舗の視察と、予定していたすべてのスケジュールは無事にこなしてきました。

香港は既に中国の一部ですから未だ厳しいコロナ政策を続けており、特に私のように一度もコロナワクチンを接種していない者は先日まで厳しい渡航制限が課せられていたのですが、香港居民及び永住権を持つ者は出発前24時間以内のコロナ検査で非感染ならば入国が許可されるようになったので行くことが出来たのです。香港永久居民と言うのは平たく言えば【香港に住む権利】の事であり、香港人と同じように香港で得た収入については納税義務もありますが、香港人と同じ権利も手に入れることが出来ます。実際今回のコロナ対策で私も1万香港ドル(17万5000円)が銀行に入金されましたし、その後の電子マネーによる5000ドル3回の給付金は香港に行けなかった為受け取れませんでしたが、基本的に香港人と同じ権利があります。それにしても香港は市民に合計2万5000ドルも配っていたのですね。日本円だと43万7500円です!香港には消費税もありせんし、株や銀行の配当金も非課税、相続税もありません。今の日本と比較すると本当に悲しくなります。

さて香港に到着してからも香港政府発行のアプリでコロナ検査の陰性照明をアップロードしたり、すぐにコロナ検査があったり非常に面倒でしたが、到着日以降も自分で検査をしてアップロードしなければならなかったり、安心行来と言うアプリを入れて行く先々でバーコードを読み取って行動履歴を残す必要がありました。うんざりしたのは日本に帰国する際には搭乗72時間以内のコロナ検査の陰性照明が必要なのですが、香港の検査方式と違うためにわざわざ高い金を出して病院に行かなければなりませんでした。

2年11か月ぶりに帰り着いた香港ですが、町の様子は大きく変化していました。一言で言うと中国の一都市になってしまった感があります。この厳しいコロナ政策のせいで以前はあんなに多かった白人が姿を消し、日本人もすごく減っています。ですから空港もガラガラで以前の活気と比較すると見る影もありませんが、それでも香港人の多い下町に行きますと以前と変わらない香港の風景が残っていて少し安心しました。ただ下町、中心市街地、白人の多い高級住宅地も含めて非常に多くの空き店舗が目につきました。私の香港時代のマネージャーのキャッシーが全ての滞在日に朝からサポートしてくれましたが、彼女曰く香港の高い家賃が払えなくなってどんどん閉店が続いている。またデモや反政府運動などは全くなくなり、ここはもう中国ですと嘆いていました。

薬膳の本場で世界一の長寿の香港ですが、私の薬膳食材の買い付けに力を貸してくれた社長がオープンした高級(ここで言う高級と言うのは価格が高いという意味ではありません。何月にどこの産地で採れた食材なのか?まで吟味をした効果、効能が期待できるという意味です)もちろん冬虫夏草や高級霊芝、高麗人参などはすごく高価ではありましたけど。この社長の店は薬膳食材店が多く並ぶ上環にあったのですが、コロナで家賃が下がったため、ビルの高層階の1フロアを使って卸、小売りの店舗を作ったそうです。私も薬膳食材についてはかなり勉強はしましたが、見た事のない食材も多く、まだまだ勉強が必要だと痛感しました。

LINEの薬膳仲間で繋がっている皆様には香港からも文章の更新をいたしましたが、香港で売られれている薬膳食材について、市場で売られている安物の写真もお送りしたところ、小なつめ一斤(500g)が10香港ドル、175円で売られているのを見て安くて良いですね。とご連絡を頂く方もおられましたが、まともに健康に気を配る人たちはこんなの買いませんよ。昔からの習慣でスープに入れるために買う人はいますが、多くの人はちゃんとした店で買います。その価格は私の小売価格とほぼ同じなのです。

私は短い滞在時間ではありましたが、可能な限り街を見て歩いてきました。感じたのは一番が空き店舗の多さ。でしたがもう一つ!日本料理店の増加でした。ドン・キホーテも大人気でしたし、マツモトキヨシの出店予定地もありました。香港で日本の豚骨ラーメンは100~120香港ドルなのです。1750円から2000円ぐらいでしょうか・・・・家賃さえ下がればこんなに美味しい商売はないのでしょうね。以前は吉野家ばっかりでしたが、最近はすきやが人気だそうですし、セルフのうどん屋も多く進出しています。また街並みを歩いていて美女が増えたのには驚きました。

私が香港に移住した20年前は社員たちが”社長ブスばっかりですよ~”と嘆いたりしておりましたが、今は全く違います。私は中国でもビジネスをしておりましたから、ピーンと来てキャッシーに聞いてみますと、やはり正解でした。中国本土のもっと厳しい0コロナ政策を嫌がって本土の中国人が移住してきています。その数は一日平均150人です。だから美人が多くなったのです。香港人と言うのは主に広東省あたりの人です。言葉も北京語ではなく広東語を話します。ま、大阪弁みたいなものですが、広東省から湖南省、四川省当たりの女性は背が低く、どちらかと言えば我々に近いスタイルで美人は少なく可愛い系ですが、ハルピンや上海、北京の女性は背が高く手足が長く美人がとっても多いのです。いずれにしても香港にとっては良い事です。←オッサン喜ぶな!ははは。

また今回の滞在中に大きな会社の社長から日本向けの販売ルート構築について手伝ってほしいと依頼を受けましたが、私はこのまま香港が完全に中国の一都市になってしまい独自性が失われていくとは思えないのです。香港人の多くは子供の頃から英語教育に熱心でほとんどすべての若者は英語、中国語、広東語は話せます。加えて日本語や韓国語、フランス語まで勉強している人も多く国際人としての資格を持っています。

中国政府は今まで香港を通じてドルなどの外貨を得ていましたが、中国政府の関与を嫌って多くの欧米企業は金融関係を中心にシンガポールに移ってしまいました。だからこそ香港の持つ国際的な力をまた利用すると私は思っています。ああそう言えば!香港永久居民証更新申請の際にキャッシーがこれも申し込んでおきますねと書類にチェックを入れたので聞いてみますと、65歳以上はバスや電車がほぼ無料になるそうです。そうでなくてもバスは60円、電車も150円ぐらいですが、住民に優しいですね。またまた日本と比較してしまいますね。