何と今年に入ってから二回目の投稿となってしまいました!

1月7日にあけましておめでとうございます。と言うご挨拶を書いてから、一か月半も間隔が開いてしまいました。長寿薬膳堂のホームページなどに貼り付けております薬膳仲間のQRコードを読み取っていただいて繋がっております薬膳仲間の皆様には、私も携帯電話でササッと配信できますので、配信は続けていたのですが、このブログはパソコンの前に座って文章を書き、携帯電話で誤字脱字をチェックしなければならず、時間がある時にしか書けないのです。

皆さまもすでにニュース等でお知りになられたと思いますが、本日日本の株式市場は日経平均株価指数が1989年のバブル高値を超えてきました。私の本業は株式アナリストですから、今年新年のご挨拶をしてから今日まで、まさに休む間もなく働いておりました。この株価の上昇は早くから予測しており、顧客であるアジアの富裕層向けのレポートが大人気となってしまい、連日深夜に起床する生活でした。

もちろん薬膳生活実践者ですから睡眠時間が短くても、質の良い深い眠りで私は元気です。

さて本日はこれから先の日本の株式市場や、日本経済について私の知りうる限りのお話を書いておこうと机に向かいました。

まずこれからの日本株についてですが、私の見る限りはまだ上昇末期ではありません。いや、どちらかと言うと本格上昇の前半戦に思えるのです。今日本の株式市場に上場している企業は3927社あります.その中にはトヨタや三菱UFJ銀行など日本を代表するような大企業もありますし、赤字が続いていて今にもつぶれそうな小企業も、そして新規上場してきた小さな会社もあります。が、本日1989年12月のバブル高値を超えて来たにも関わらず、全く上げていない長期低迷銘柄が数多くありますし、資本金の小さい小型株にも動きかありません。

何をお伝えしたいのかと言いますと、今の日本株は1989年のバブル相場とは全く違うという事です。私はバブル相場も経験していますから分かりますが、1989年のバブル相場ではすで日本の名だたる企業の株価が安値から5倍、10倍にも上昇しており、最後に業績の悪いボロ株や、資本金の小さな小型株が暴騰してつけた高値でした。また企業業績も当時はまったく違っており、今の日本株はバブルと呼ぶには早すぎます。

1989年・・・・今や4万ドルに手が届くところにある米ダウ平均は、なんと2700ドルでしたし、欧州の株価指数も今の株価の10分の1ほどだったのです。アジアや中南米の新興国の株価なんて悲惨な物でしたよ。つまり1989年の日本のバブル相場は、世界中の資金が日本に集まっていたのです。そのころからですかね?米国が日本を研究し、日本の富を手に入れるために中長期的な戦略を持って日本を奪いに来たのは。彼らは日本に圧力をかけて金融緩和政策を取らせ、日本株に先物を上場させて先物の売りを積み上げ、そして1990年年初から買い集めていた日経225採用銘柄を大量に売り浴びせ、株価を暴落させて売っていた日経平均先物を安値で買い戻して大きな利益を持ち去りましたからね。

そしてバブルが弾けると、日本の銀行は持ち合い株と称して取引先の株式をお互いに保有しているが、これはリスク資産であり銀行の経営の健全化のためにとBiS規制(国際業務を行う銀行の自己資本比率は、8%を超えていなくてはならない」という国際統一基準のこと。を米国主導で作り、2000年から2002年にかけて日本の銀行と生損保に保有している取引先企業の株を安値で売らせたのです。何故?それは日本の銀行が持っている日本の優良企業の株式を安値で売らせて買い取るためです。この時期、日本の国債を何度も米国の格付け機関であるムーディーズなどが格下げし、不良債権処理と称して日本の優良な土地や株を買い集めたのです。もちろん加担する政治家も多く、私は心底この国が情けなくなったのと同時に、金の為だけに動く米国に対する嫌悪感が今も強く残っています。

はっきり書きます。今の日本株はバブルでもなんでもありません。投資主体別売買動向と言うものが毎週発表されています。日本の株式市場を誰が買っているのか?誰が売っているのか?を見るためのものですが、1月最初からずっと買っているのは外国人投資家、売っているのは信託銀行と日本の個人投資家です。新NISAが開始されましたが多くの日本人は、日本株よりも米国株、世界株を選定した様子で多くの日本人が今の日本の株式市場高の恩恵を受けていません。

3月期末に向けて国内勢の期末対策売りが出るかもしれませんが、日本株がバブル時のようなリスクある場面には無いと考えます。

この先、日本株の上昇がいつまで続くのか?高値予測は?なんて事は現段階では何とも言えませんが、はっきりしている事はあります。それは、外人が買い集めている日本株を、日本人が高値で買うまで、そして優良株から上げ始めて、最後に小型株やボロ株が上げるまではこの上昇は続くという事です。もちろん大規模テロや新しい戦争、そして自然災害などのリスクには用心は必要ですから、ヘッジとしてオプションなどの保険は必要ではあります。

ついでに書いておくと、不動産価格は株式市場に半年から2年ほど遅れて動きます。株が上がった後に値上がりし、株が下がった後に値下がりするのです。この日本株の30年ぶりの本格上昇の後、日本は長い時間低迷することになります。そういう意味では私が生きている間の最後の上昇相場だと思います。この相場が終わった後の日本はたぶん悲惨な世の中になるはず。こんなニュースが昨年ありました。

岸田文雄首相は5日、都内の迎賓館で世界の機関投資家らとの夕食会に出席した。米資産運用大手ブラックロックが主催した。同社のラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)など国内外のおよそ20機関のトップらと意見交換した。日本と言う国には中長期的な戦略がありません。日本の利益だけを追求するような姿勢もありません。米国の中長期的な国際戦略の中で動いているだけです。ですから米国が日本株を売った後の日本は悲惨なのです。私はそれを見逃しません。