お金の話

おはようございます、管理人です。朝の3時25分ですね、毎朝三時に起きる暮らしをもう何十年続けて来たでしょうか?日本株の展望レポートをアジア圏の投資家に向けて書く仕事を開始した時からですから20数年になりますね。読者はおじいさんやおばあさんが多く、昔何らかのビジネスで日本と関わっていた人が多いです。一番のお金持ちは香港に住むおばあさんで、日本で商売をして資産を築き、香港に帰って来た人ですが資産は100億円以上あります。良い人ですよ、日本語もすごく達者で。

香港には相続税がありませんから、彼女はすでに自分の資産を管理会社に任せてあり、悠々自適の毎日ですが、子供が三人、孫が7人います。香港人を始め中華圏の人々は新しい商売を立ち上げるのが大好きですから、お孫さん達も新しいビジネスにチャレンジしています。そのおばあさんの資産を生前贈与するのではなく、資産管理会社から借り入れる形で投資をしたり、ビジネスに使うのです。もちろんすべてのビジネスが成功するわけではありませんが、資産管理会社からの強いサポートがあり上手くいく場合が多いです。相続税がないという事は、こういうお金持ちがいつまでもお金持ちでいられるのです。

これを貧富の差だ!不平等だとののしってはなりません。金持ちだからこそ新しいビジネスにチャレンジできますし、このおばあさんは自分の両親の出身地である中国広州の小学校に多額の寄付をしておられます。

さて本日はみなさんにお金のことを書いてみたいと思います。私の本業は株式アナリストですから、日々金融に関するたくさんのレポートを読みますし、入ってくる情報も多いのです。ただ一般的に女性は金融に関してうとい・・・・興味はあるけれどよく分からない。投資は怖い。なんて人が多いですね。これまで25年も続いたデフレ下の経済ではそれでもよかったのですが、今後はお金の事を知っておかないと困ることになるかもしれない。皆さんは、少なくとも私とLINEで繋がっているみなさんは、私の薬膳ビジネスに共感し、支えていただいているお仲間です。私は皆さんと商売だけの関係で繋がっているとは思っていません。

確かにお会いした方もまだ少なく、顔の見えないバーチャルな関係ではありますが、やがては王先生や、知識の深い方を招いての薬膳教室。コロナが収まれば台湾原住民亜美族との交流の旅などで、皆様とお会いし、バーチャルな関係から実社会でのお付き合いにしていく所存です。コワモテなのでびっくりされるかもしれませんね(笑)

ではお仲間の皆様がこの先、困らないように分かりやすくお金の話をしていきますね。最初にご説明するのは【インフレ】と【デフレ】です。日本はもう30年近くデフレが続いた特殊な国なのです。デフレと言うのはお金に対して物の値段が下がることを言います。25年前と比較してみてください。例えば吉野家の牛丼、2001年の価格は400円。輸入牛肉の価格上昇で12月に値上げしましたが400円のまま。一本100円だったボールペンは百均に行けば2本で100円、服だってもっと高かったです。こういうデフレの時代は、物の価格が下がるのですから現金で持っておけば良いです。

マイナンバーカード発行以降、税務署に資産を把握されたくないと家庭用金庫が爆発的に売れて、現金で保有する方が増え、2020年末にはタンス預金が初めて100兆円の大台に乗りました。それはここまでは間違いではありませんでしたが、インフレになるとそうはいきません。たぶん皆様は最近の報道でガソリンが高い事。電気料金の値上げ、相次ぐ食料品の値上げなどのニュースを知っておられると思いますが、既に世界的にインフレになってきています。

ロシアとウクライナの停戦協議が始まりましたが、プーチンは簡単に手を引くつもりはないでしょう。できれば交渉をを長引かせたいはずです。原油に天然ガスだではなく、世界的な大産地である小麦、大麦も急騰し史上最高値になっています。私の薬膳ビジネスも何とか今は値上げをせずやっていますが、もっとインフレが進めば、いずれはもたないかもしれません。既に100均のキャンドウが仕入れ価格の上昇に耐えきれなくなり、イオンに身売りしたニュースも話題になっています。

米国は年率換算で7%、欧州が5%の物価上昇になっており、これは40年ぶりの高い水準で、収まる気配がなく、政府は国債の利率を上げて、お金の流れを縮小させて物価上昇を抑えようとしています。黒田日銀総裁←彼が総裁になってから、どんどん日本円の流通量を増やし、国債と株を買って大企業と米国の利益に貢献しました。彼は依然として日本はデフレにあると言い続けて金利を上げることを否定していますが、日米の金利差が開けば開くほど、大口の資金は金利の高い米国に流れ、結果的にさらに円安が進むことになります。

日本は食料品の多くを輸入していますから、もっと円安が進むと狂乱物価になる可能性もあります。私のビジネスでも薬膳の輸入を開始した時の1元15.2円から直近1元18.2円まで円安が進みました。例えば大なつめを一トン買い付けました。価格は8万元と仮定しましょう。1年半前ならば送金する金額は8万元×15.2円=1216000円でよかったのに、現在は1456839円送金しなければならなくなりました。

ですからインフレ社会の中では現金を保有していたのではどんどん目減りしていくのです。今日は経済やお金の話にうとい、女性の方に分かりやすいようにご説明の文章を書きました。次回はではどうすればよいのか?と言うお話を書きますね。薬膳の話とは関係がありませんが、お仲間である皆さんが将来困らないようにアドバイスする事も私の使命です。銀行の仕組みも変わります。どんどんATMの機械は無くなり、支店もどんどん統廃合され、銀行員の大リストラが始まります。また時間を見つけて書きましょうね。

ご参考までに価格変動のグラフを載せておきます。左からドル円、原油、小麦、トウモロコシです。