この国で生き抜くという事

おはようございます、管理人です。”薬膳で日本を健康に!”の大義を成すために、スタートした小さな薬膳ショップの開店から10日間が過ぎ、後は地道に薬膳を通して食の重要さを知っていただく日々になります。思い出しますのは2年弱ほど前に、突然香港人マネージャーの父親が重い病気で帰国することになり、私が引き継いだなつめの販売でした。あれはあれで楽しかったな・・・・なんて気持ちもあるのです。

一日の注文が一件か二件。株の仕事が終わってから自分でパッケージして購入したスーパーカブに乗ってひらひらと郵便局のポストに入れてくる。それが一人では間に合わなくなり、今やパートさんが5人に、私の助手が1人までになりました。本業の株式アナリストの仕事も相変わらず忙しく、毎朝三時に起床する日々が続く中、何でこんなにやる事が多いのだろうと思う事もあります。今の私にとって唯一の気分転換である魚釣りにも行けない日々が続いていますからね。

ただ、人には流れがあるのです。一人で始めた小さなビジネスですが、今や長寿薬膳堂は薬膳に興味がある人の間では知られる存在となり、多くの方からのご支援の言葉を頂きますし、LINE仲間のLINEで直接私と繋がり、時には下ネタまでお話しする方が800人を超えています。そしてパートさん達や、助手となって走り回っているコウキ君。なんとか良い価格で良品を仕入れようとしてくれている仲間たち、スムーズに国際輸送が行くように担当者までつけてくれた乙仲さん。

みんながプライドを持ち、日本で薬膳を広げようと努力してくれています。つまり私はみこしに乗ってしまったのですね。これは流れです。人の人生、気が付く人も、気が付かない人もいますが、自分が望む、望まないは関係なく流れに逆らってはならないのです。そんな私が今一番頭を痛めているのは円安です。私はアナリストでありますが、同時に投資家でもありますから、もちろんドルを買って、円を売っています。

まだ薬膳ビジネスから私は1円の収入も得ておらず、アナリストの収入は香港ですから、生活費は株や為替、仮想通貨の取引で賄わなければならないのです。しかし日本にあるお金で先払いで買わなければならない薬膳食材については、売り上げが上がる度に新たな仕入れ代金が必要になるために、円安と分かっていながらも為替ヘッジが出来ず、今の私の最大の悩みです。1ドル114円台で初めて皆様には円安方向と書きましたが、あっという間に1ドル121円近くまで円安になってきました。

為替が短期間に7円も動くという事は大きな変化なのです。それだけではありません!今回の円安は【すべての通貨に対して円安になっている】という事です。初めて大なつめを買い付けた時の中国元に対する為替レートは1元=15.25円でした。それが本日1元=19円です。次回産地で買い付ける時、全部で30万元です。と言われますと、450万円ほどの送金で済んでいたものが、570万円も送金しなければならないのです。

私は日本での薬膳販売を開始する時、香港人マネージャーのキャッシーと共に日本でそれまで販売されていた薬膳食材の品質と、価格に驚嘆し、ボッタクリ商売を否定するために、なるべく香港の小売価格に合わせて売価を決めてきました。しかし・・・・もうもたないかもしれません。

では何故日本円がこんなに値下がりしたのでしょうか?もちろん日本の国力の低下、生産性の低さ、上がらない国民所得とそれに伴う消費力の弱さ。等々売られる理由はたくさんありますが、もっとも大きな問題は、世界がインフレに対して(物の値段の上昇に対して)金利を上げて流通しているカネの総量を縮小し、インフレに対抗しようとしている中、黒田日銀総裁は、円安は経済、物価を押し上げ輸出企業の利益に貢献し、資源価格の上昇は一時的なものとして円安を容認し、金融緩和を続ける発言をしたのです。

日本と米国の間にはある密約があります。それは、常に米国の金利を日本の金利が下回らなければならないという事です。それは金利が高いところへ金が集まるからです。膨大な資金を運用する年金、銀行などは米国の金利が上がれば米国債を買いますが、もし日本のほうが金利が高ければ日本国債を買うでしょう?このあたりにも属国としての見えない命令があり、黒田氏はそれを実行しているに過ぎません。

これは円安の理由ですが、では需給はどうのかと言いますと・・・・・日本円を売って儲けているのは・・・・・米国ヘッジファンドです。私のところには毎週、世界の投機資金が何を売買し、どういうポジションを取っているのかが送られてきます。日本のお友達、安保で日本を守ってくれる兄のような存在の米国は、日本円を売って、楽ではない日本人の生活を圧迫していますし、政府与党も危機感はありません。日本の食品の63%は輸入された食品です。この世界的な円安が値上げにつながるのです!

発がん性の高い除草剤入りの米国産小麦を輸入し、パンの多くから発がん性物質が検出され、食品添加物規制は非常に緩く、ガンになれば儲かる抗がん剤で治療を行い予定通り死に至る。今一度はっきりと私は皆様にお伝えします。【この国で行く抜くという事は、自分で考え、自分を守らなければならない】という事です。