おはようございます。ブログの更新が2週間空いた間にすっかり寒くなりましたね。特に今日は神戸の山の手は寒く、目を覚まして飼っているネコを呼んでもいないのでガスストーブをつけて前に座りますと、こたつから眠たそうに這い出てきました。
私は毎日長時間パソコンの前に座る仕事が本業なので、目につくので見てしまいましたが、現在Amazonでブラックフライデーと言うセールを開催しているのですが、特に家電はテレビも含めて外国企業の商品が人気を集めています。テレビを見てもたくさん売れているのはハイセンス、ТCLなどの中国企業、またはLGなどの韓国企業であり、賢い日本企業が国内で企画し、製造を中国メーカーに委託している物も売れています。電子レンジなども見ましたが状況は同じです。
私も中国メーカーの大型テレビを部屋に置いていますが、買ってからもう5年間、何の問題もありません。
私が若いころ、それこそ家電は日本メーカーの独占状態でしたね。ソニー、バナソニック、シャープ、三洋、アイワなどなど。欲しかったラジカセが高くてソニーが買えずアイワを買った懐かしい記憶があります。その昔、私が赴任した香港でも売られている携帯電話の多くが日本製でした。ガラゲーの時代ですね。それがノキア、モトローラにシェアを奪われ、iPhoneの登場。今や世界の携帯電話のメーカー別シェアはサムスン、APPLE、シャオミと続きその次も中国企業が続き、日本企業は世界では見向きもされていません。こんなことからも【成長できなく賃金が30年も上がらない日本】を感じさせられてしまいます。
私は日本人ですから、日本の成長に期待し、5人に一人が貧困状態と言われる今の日本から、ジャパンアズナンバーワンと呼ばれた輝かしい時代を取り戻してほしいと心から願っています。しかし今や世界で戦える日本企業はどんどん減少しており、企業の価値を示す時価総額ランキングを見てみますと、1989年に10位以内を日本企業が7社が占めていましたが、現在は上位100社を見てもトヨタが唯一100位以内に入っているという惨状です。
さてそのトヨタなのですが、私はここに来て日本の残された世界的ブランドである自動車産業の未来に対しても大いなる不安があるのです。7月に発表されたトヨタ自動車の上半期決算でも生産台数541万台と世界一の座を4年連続で守っており、表面上は不安はありません。しかし来るべきEV(電気自動車)の時代において日本メーカーの出遅れは間違いなく、やがて家電や携帯電話のように他国企業にシェアを奪われてしまうリスクを強く感じさせられています。
先のジャパンモーターショーで話題を集めていたのが中国企業のBYDです。この中国企業は日本国内に100店舗のディーラー網を作り、本格的に日本市場に進出してきたのです!一般的な日本人からしますと、中国製の車なんて危なくて到底乗れないよ。って反応だと思うのですが、モータージャーナリストの試乗記を読みましても、決して馬鹿に出来るレベルではない事が分かります。
私が中国で日本料理店を経営している時、香港との国境がある深圳駅から店までいつもタクシーを使っていました。その時にタクシーとして使われていたのがこのBYDの電気自動車でした。当時はまだ満充電でも300キロほどしか走れなかったようですが、今回日本で発売されるモデルは日産のリーフと比較して満充電の走行距離が100キロも長く、価格も100万円以上安いのです。このBYDは元々電池の製造メーカーでしたから性能の良い電池を安価に作れ、その電池を車体の一部として利用して強度を高めています。また昨年から日本に再進出してきている韓国の現代自動車もBYDと同じく、満充電の航続距離が長く、日本車よりもずっと安いモデルを日本市場に投入してきています。ただ韓国のEV自動車は突然の急発進、火災がたびたびニュースになっており、まだまだ改善の余地があります。それでも韓国現代自動車はすでに世界シェア第三位の大メーカーになりました。
トヨタなど大企業の集まりである経団連は、この物価高で国民が苦しむ中、消費税を19%まで上げるべきだと政府に提言している逆賊ですが、残っている最後の砦、日本の基幹産業である自動車産業までが衰退していかないように頑張ってもらいたいですね。
さて来る12月10日(日)に、東京で第一回東京薬膳料理教室を開催することにいたしました。香港のように食で健康を維持するためには、ちゃんと効果のある薬膳食材を販売するだけでなく、それをいかに日々の食に取り入れて頂くか?それが極めて重要なのです。中華圏のような生活に根付いた薬膳養生生活習慣がないわが国では、普段の食事に簡単に美味しく薬膳食材をお使いいただく為に神戸からチームを組んでお伺いいたします。詳細は長寿薬膳堂インスタにて。