おはようございます、管理人です。私は最近、わが祖国ニッポンの未来についてよく考えています。そして自分の娘も含めて、近所で遊ぶ子供たちの姿を見て(家の前が公園なので)自分が死んだ後のこの国の姿を思い描きます。
そもそも我々大人は、子供たちの未来のために国を良くしようと考えるべきではないでしょうか?
しかし今の日本、みんな自分たちの事で精一杯で子供たちの将来(自分の子供でなくても)まで考える余裕が無いと思いますし、むしろ自分たちがいかに老後を過ごすかに重きを置いていると私には見えます。しかしこれで本当に良いのでしょうか?少なくとも私が育ってきた昭和の時代は、期待も、夢も、未来に向けてもっとあったように思います。
今日のタイトルはドル円が160円を突破して161円台まで進んだ円安についてです。私が薬膳食材の買い付けに使う中国元も対円で22円を超えてきました。今年に入ってからの値下がり率を見ますと、日本円は世界一の値下がり率を示しています。まさに世界最弱通貨ですね。私がかねてより危機感を持って文章を書いている【日本に住んで日本円しか持っていない日本人】はまるで針の筵です。この先はさらなる輸入コストの増加で値上げの嵐が来るのは明白です。
後で資料を貼り付けておきますが、日本の円をせっせと売っているのは外国人の投資家です。日銀が金利を大きく上げられないのを知って、売ってきていますからね。米国政府はこの動きを助けるように為替の単独介入は許されない。国際協調が必要だとコメントを出しており、先日の約9兆円を使った為替介入も円安を止めることは出来ませんでした。もちろん円安になる理由はいくつもの理由があり、それぞれに説明がつきますが、はっきり言って今回の円安の根源はアベノミクスの後始末であると私は考えています。
2012年、再選を果たした安倍元首相は、アベノミクスと称して大規模な金融緩和政策を実行しました。悪夢の民主党政権なんて言われますが、それまでの日本の金融政策は今よりはるかに健全だったのです。もちろんアベノミクスは日本人が考えた金融政策ではありません。日本が独自に思い切った政策を親分、宗主国に黙って実行できるはずもありませんからね。まずは米国資金が当時8000円だった日本の株を大量に買ってから、日銀がどんどん買い上げていったのです。
比較するデータが2012当時の物が見つからないので2006年と2023年の日銀のバランスシートを貼り付けます。すごいですよ!2006年と比較すると資産、負債共に5倍の規模になっています。円安の理由の一つに日米の金利差と言うのがあります。簡単なことです。現在、米国国債を買うと利回りは4.392となっています。1万ドル(約160万円)投資すると年間7万円を超える利子が付くのですから、腐れ日本の超低金利を嫌って米国へ資金が流れ込むのは自然です。この投資をする人は円を売って、ドルに換えて投資しますからさらに円安が進む構図になっています。
では何故日銀は利上げを行わず、世界で唯一大規模な金融緩和を続けているのでしょう?
先の国会答弁で植田日銀新総裁は”保有国債を満期前に売却しないので保有する日本国債の含み損は問題ない”と発言していましたが、今や日銀は国債の発行残高の半分をアベノミクスで保有しており、保有残高はなんと600兆円にも達するのです。金利を上げれば国債価格は下落しますから、わずか0.1.%金利を上げるだけで約3兆円の含み損が発生します。また先進国では唯一、EТFと言う形で日本株を保有しており、日経平均が1000円下落するだけで日銀の保有EТFは1.6兆円も評価損が出てしまいます。日銀の総資産は約30兆円あると言われていますが、金利の急上昇や、大きな株価か下落があれば、日銀は債務超過に陥り、中央銀行としての信用を完全に失ってしまうのです。
だからこそ前任の黒田総裁の後、誰も日銀新総裁を引き受けなかったのです。ドル円のグラフを10年、20年でなくもっと長いグラフで見てみますと、決して161円がすごい安値でもない事が分かります。何度も言いますが、日本は30年続いたデフレからインフレに変わりました。その変化は決して1年や2年で終わるものではありません。そしてドル円も160円は通過点にしかすぎない可能性もあり得ます。一番不利なのは、日本円だけを現金、預金でしか持たない事です。
さて子供たちの未来を考えるにあたり、海外に長く暮らして来た私が感じる日本の変なところ。うーーん、結局その日本独自の変なところや利権によって、日本が成長できない理由にもつながると思うのです。
薬膳食材の持つ効果、効能を標榜して販売してはならない。あくまでただの食品である。こんな事言う国は薬膳文化がある国ではありえません。今回の自民党の裏金問題で、やっと国民にも日本の仕組みと言うのが分かってきたと思うのです。大企業が大量の献金をして、パーティ券を購入し、政治家は大企業のために政策を決定する。大企業の集まりである経団連は政府に対して消費税を段階的に19%まで上げるように提言しています。何故?まず消費税を挙げれば企業の法人税を下げれる事。輸出企業は今より大きな還付金を受けれる事。などが理由です。そしてエコカー減税、補助金等で自分たちは政治を意のままに動かして利益を蓄積する。この国民目線ではない政治が、未だに行われています。
農林水産業、テレビしか見ない老人、そして利権を享受する大企業の人々。これらは何があっても自民党に投票しますから、日本は変わりません。日本の利権と言うのはありとあらゆるところにめぐらされております。少し例を挙げてみますと
★日本以外の国には寝たきり老人がいない。
現在、日本には300万人もの寝たきり老人がいると言われています。体が動かなくなり、自分で生きれないようになっても延命治療で命を長らえます。胃ろうに点滴。受け入れる病院は毎日安定して入院費と薬代が入ってきます。特に他国に比べて多いのが精神病棟で、患者は何年もそこに閉じ込められて、延々と治療薬を体に入れられています。一方、他国はそんな延命治療をしません。自分で食べられなくなったら死を迎えます。この実際は死んでいるのに化学的には死んでいない人の数をカウントすると、日本は政府が公表する世界一の長寿国家とは私は呼べないと思います。これも利権がらみの一例です。
★ライドシェア
私は日本に帰国しましたが、それでも頻繁に海外に出かけますからライドシェアでよく移動します。便利ですよ!ライドシェアと言うのは一般ドライバーが自家用車で有償で顧客を運ぶ仕組みの事で、先進国の多くとアジアの主要国が導入しています。日本は?タクシー業界とタクシー業界に近い政治家が大反対をして、タクシー会社が管理する妙なライドシェアになっています。むろん料金など顧客にメリットはありません。皆さん知ってますか?世界一タクシー料金がイギリスと並んで世界一高い水準なののですよ!国民は貧乏なのに!業界は安全運航のための免許制度(タクシー乗務には2種が必要)と言いますが、タクシーの乗務員も老人手前の高齢者が多く、2022年発表の過去10年間ののデータではタクシーの交通事故率は普通乗用車の1.5倍以上、トラックの4倍となっています。
また携帯電話のアプリで車を探す時には、現在地と目的地を入力して(すごく簡単)検索すると、近くにいるドライバーの顔写真が一斉に表示されます。良いのは、そのドライバーに対する顧客の評価が見れる事です。女性ドライバーを探す事も簡単ですし、ドライバーを決めれば、車種名と色、そしてナンバープレート番号が表示されてきます。もちろん料金も最初に出ています。安いですよ~ タイのビーチリゾートパタヤからバンコックのスワムナップ国際空港までは122キロメートルの距離があります。高速道路で約2時間弱です。
日本で高速道路をタクシーで2時間弱乗ったらいくらになるでしょう?ちょっと調べてみました。神戸からですと滋賀県の八日市あたりが120キロです。タクシー料金は?ひぇぇぇえーーーなんと49500円!加えて高速道路料金が5100円です。タイだとライドシェアで高速代込みで1500バーツ、約6000円です。タイったって最近は物価高で、日本食などは日本と変わりませんし、大企業の役付きともなると日本人より給料の高い人も少なくありません。
利権がらみの変な国も国力の低下と円安に結び付いています。