台湾で守り続けられる日本の味紹介

おはようございます。一昨日から販売を開始した台湾レッドキヌアはたくさんの方にお買い求めいただき、初回入荷分が残りわずかとなりました。台湾の全人口の2%しかいない原住民が細々と栽培しているだけなので、今後も入っても少量ずつになりそうです。それでも戦後補償をしなかった日本の汚名を返すための第一歩が踏み出せた事は大きく、花蓮県の国会議員の方からもメッセージを頂きました。

さて今夜は、台湾の羊羹をご紹介したいと思います。確かに私が関わっておりますのは、長寿薬膳堂ですから、薬膳と違う食品の事を紹介したり、販売したりするのは趣旨にそぐわないかもしれません。しかし、日本が外国に残して来た文化や食を守ってくれている事を私は日本人として感謝し、ネットで紹介していくことも大事だと考えています。その昔、台湾花蓮県玉里に日本人が経営する羊羹屋がありました。日本統治時代の写真を掲載しますが、まるで日本です。隣町は瑞穂、近くには私の好きな紅葉温泉があり、日本時代の名前をそのまま残してくれています。

50年間の日本統治時代が終わり、戦争で負けた日本人はみな帰国しましたが、台湾羊羹を守ろうと、残った台湾人が守り、新しい羊羹を作っています。日本の菓子博覧会にも出展して賞も取っていますが、日本は砂糖を使ったお菓子に対する関税が高く、本格的な日本での販売はこれまで出来ておりません。この社長と私は既に亜美族代表の李さんと共に何度も訪れ、酒を飲みかわしました。決して上手ではありませんが、日常会話の日本語は話してくれ、羊羹の本場の日本市場への熱い思いを聞いておりました。しかし当時の私は香港在住。本業の株式アナリストの仕事も忙しく引退したらお手伝いをしようと思っていましたが、自分の計画よりも早く通販を開始してしまいましたので、紹介することになりました。ホントは引退して好きなことをやりたかったのですが、やり始めたらとことんまでやってしまう性格ですから仕方ありませんね。(苦笑)

何度も私がこの社長に要望したのは、日本で販売するのならば甘さを抑えてほしい。今の日本は砂糖たっぷりの羊羹を求めていない。と言うと彼は、日本の羊羹をたくさん食べましたが、どれも甘いです。と言うのでいつの時代の話ですか?今はお砂糖控えめでないと私もお手伝いできませんと強く言って、今回初回テスト販売分が届きました。半分は取引のある香港へ日本食品を共に輸出している会社に渡したのでごく少量です。残念なのは、せっかく頑張った価格で出してくれているのに、関税と運送費で原価が高くなってしまう事です。既にまとめ買いをしていただいた方に試供品として少しお付けしましたところ、大好評で購入したいとの声が寄せられています。

台湾花蓮県・・・・ここは間違いなく昔は日本でした。羊羹の工場がある玉里には神社もあり、残っています。ここの玉里麺も美味しいです。コロナが収まったら、私は第一回日本台湾原住民友好ツアーを必ず企画します。私は観光業者ではありませんから、各自で台湾桃園空港に行っていただき、そこで現地集合し、亜美族の李さんに迎えに来てもらいます。金儲けの企画ではありません。安いですよ。良い時期にネットで買えば関西→台湾が往復3万前後。成田→台湾も4万円前後ではないでしょうか?もちろん後は亜美族の李さんに任せますが、彼もずるいことの出来ないお人よしですから、旅行は安くできます。昔、日本だった花蓮の各地を回り、原住民料理と名物料理を堪能する。いつかご一緒しましょう!