最近寒くありませんか?

おはようございます、管理人です。もう5月後半を迎えているというのに、ここ神戸は昼間の温度も高くなく、朝晩は寒いと感じる日も多いです。もちろん梅雨明けからはいつもの日本の暑い夏になるのかもしれませんが、今年の冬はかなり寒かったですからね。

考えられる要因としては、今年一月に南太平洋トンガ諸島で発生したフンガ、ハアバイ火山の大規模噴火があるように思います。みなさんは火山の噴火が各地で異常な低温を引き起こすことをご存じでしょうか?大規模な火山噴火が起こると、大量の火山噴出物が成層圏(高度8キロ以上の成層圏)にまで噴き上げられ、その噴煙が長期間成層圏を漂い、太陽光線を遮るために、地球に届く太陽光が減少し、地球の温度低下をもたらすのです。

思い起こすのは1993年の【平成の米騒動】です。1991年の6月にフィリッピン、ピナトゥポ火山の大噴火により、大量の噴出物が長期間にわたり成層圏に漂ったために、日本は80年ぶりの冷夏にみまわれ、深刻なコメ不足でタイからコメを緊急輸入しました。今のところ今年一月のトンガの大規模火山噴火は、ピナトゥポ火山の大規模噴火ほどの火山噴出物ほど大量ではなかったことが報告されていますが、今年は寒いと感じています。

いずれにしても、日本で暮らす以上は大地震、超大型台風、津波などの自然災害は避けて通れず、我々もきっと残りの人生で何度かは経験なければならないでしょうね。今、中国政府が圧力を強めているため、香港から移住する人が増加しているシンガポールなどは台風や地震がほとんど無い、世界で最も天災リスクが低いと言われていますが、もう私は帰国してしまったので、今後は皆さまと同じように自然災害に会うリスクもあるでしょう。

私はご存じのように、薬膳の本場の香港に本業の金融の仕事で15年も住んでいました。香港は台風が来ますが、地震はほとんどありません。シンガポールと比較すれば、香港政府は自然を大事にしており、いたるところにハイキングコースはありましたが、それでも日本の自然の深さ、美しさとは比較にならず、我々日本人は素晴らしい自然を満喫できる代償として、自然災害も受け入れなければならないという事なのかもしれません。ま、私も皆さんも無事に過ごしていきたいものです。

引き続き、私が薬膳食材輸入の中継基地にしております上海がロックダウンで物流が止まっており、大枸杞、シルクロードの干し葡萄に続き、人気食材の山クラゲも売り切れになり、残りも在庫も少なくなってきました。この先、メインの薬膳食材である大なつめと関連製品も売り切れになってしまうかもしれませんが、私は安易に納得の出来ない品質のものを仕入れて売ろうとは思いません。せっかく薬膳を取り入れた食生活を始めて頂いているのに申し訳ありませんが、ご理解を賜りますようにお願いいたします。

この販売商品が少ない中でも、遠方から訪ねて来ていただく方も多く、やりたい事は少しずつ明確化してきました。直売店を出店して感じたのは、薬膳料理についてのご質問がとても多い事です。そもそも薬膳は中華圏の文化ですから、それを和食に取り入れた料理の提案は、薬膳で日本を健康に!をスローガンに掲げる私にはとても重要で、まずは近隣にお住まいの方とご一緒に、薬膳料理教室の開催を計画しており、昨日もレンタルキッチンと話し合ってきました。もちろん講師は薬膳佃煮でおなじみの虎子パート長です。

昨日、その薬膳料理教室の一品として作ってほしいとリクエストしておいた【きくらげの冷性サラダ】の試作品が届きました。これは香港、中国時代の私の大好物の一つでしたが、黒酢を使う為、なかなか本格的な味にならず、パート長を伴って、中国人シェフのいる本格中華レストランで試食を重ねてきたものです。日本人は、きくらげ、本場では木耳(発音はムゥア)よりも他のきのこをたくさん食べますが、本場では圧倒的にきくらげを食べます。特に雲きくらげと呼ばれる最高品質のきくらげはロシアと中国の国境地域のハルピン産が最高とされており、夏と冬の寒暖差が50度もあるこの地域だから効能が詰まっていると香港人は言います。ご期待くださいね。