差別について

今夜は少し飲み足りないのか、まだ起きています。今は株式市場がどんどん上げているので、私の仕事も忙しく今日も遅くとも深夜三時には起きなければなりません。今の日米の株高については、実体経済を表した上昇ではありません。そこを多くの投資家が間違っているのですが、コロナウイルス性肺炎は収まっていない。第二次感染が来る。世界の経済は簡単には回復しない。加えて、米国株式市場が高値から30%以上下落した時は、最低でも1年半は下げる。こう考える投資家が多く、戻るはずがないと売り込んだのですね。有名なヘッジファンドも大きなショート(株式用語で売りポジションの事)を取ってしまったのです。そこをトランプ政権が経済対策、マーケット対策にとてつもない資金を投入したために、行き場のない巨額の資金が株式市場に向かい、売っていた人たちが損失を覚悟の買戻しをしている。これが現在の株高の正体です。

さて今夜は海外に出て15年も住んだ経験がある自分だからお伝えしたい事があります。薬膳の話ではありませんから、興味のない方はスルーしてくださいな。今、全米で大規模なデモが起こっています。白人警察官が黒人の首を膝で7分間も締め上げ、その黒人が窒息死した動画がネット上に拡散し、米国以外にもデモ、略奪が広がっています。これは単に一度だけの事件ではなく、かなりの数の白人警官による黒人殺しが全て無罪放免となっている事が根深い問題になっているわけです。外に出て暮らしてみればお判りになると思いますが、日本と言うのは本当に特殊な国です。私も小学校で習いましたよ。世界の人は平等です。他人を差別してはいけません・・・・・みなさんも同じでしょう?しかし、いったん外国に住んでみると、差別は当たり前なのです。

例えば香港で仕事柄金融関係のエリートとお付き合いをするわけですが、お手伝いさんについて質問した時の話です。当時はまだ香港に住んだばかりでお手伝いさんがなく、お手伝いさんを雇うための心構えとか、気を付けるべき事などを聞いたのです。だいたい住み込みで給料は一か月7万円弱で、年に一度は2週間の休暇を与え、その旅費は雇い主が支払うなど、教えてもらっていた時に、私がこう質問をしました。時々街で白人の年配の方がお手伝いさんと思われる女性とまるで恋人のように手をつないで歩いている。あれはそういう関係ではないのか?そんな事があるのか?そりゃあります。単身赴任の人も多いですから。ならば私もそうしても良いのか?その時のエリートたちはこう答えました。それは自由ですが、香港のこういう人たちの中では歓迎されませんよ。と言うのでどうして?と聞くと、数人が大笑いしてだって彼女たちはフィリッピンじゃん!と言うのです。続けて同じじゃない。インディァン、パキスタン、インドネシア・・・・・香港人やに日本人とは違う。もう明らかな差別です。

食い下がってみました。では世界の人を見てどういう目線で見ているのだ?米国人、フランス人は上、日本人は同じぐらい、中国人は下。もう実にはっきり言うのです。それだけではありません。香港の金融機関で働いている日本人はすべてエリートです。年収だって3000万から上が当たり前です。そんな彼らが良く行くフィリッピンパブに私も同席した時の話です。酒が回るにつれみんな荒れてきて、あのクソ毛唐が~と白人上司を罵りだします。するとそこにいた日本人エリート集団が皆同じように文句を言い、酒を浴びるのです。毛唐は差別用語だと思いますが、それをあえて口に出すほど社内で有色人種に対する差別があるそうです。これは外資系で働いた日本人の多くが経験しています。最後にはパンツまで脱いでスッポンポンでカラオケ歌うのですから、彼らのストレスの大きさを垣間見ましたね。

私も何度かそれらしい経験はしました。特に米国人と言うのは普段はとてもフレンドリーなのですが、事問題が起こって機嫌が悪くなると急に上から目線でジャップ!なんて言ったりしますからね。こっちも負けずに何ジャイアメ公!なんて言ってますけど、日本語なので相手はわかっていません。笑

私だけは決してそうすまいと心に決めてお手伝いさんを雇いました。もう本当に家族のように大事してくれ、当時はまだ苦手だった英語を教えてもらい、日本料理もたくさん覚えてくれ、おでんやお好み焼などはすごく美味しかったですね。彼女の結婚式には立会人としてフィリッピンの田舎の教会に行ってゴッドファーザーの大役を果たしてきました。今でも交流があり、彼女の後に来てくれた姪御さんは日本語を勉強しており、私がワーキングビザを取って上げています。とにかく私が書きたい事は、世界では差別は当たり前。ですが、特殊な国ニッポンの我々はそうせず、コンビニで働いている外国人なども大事にしてあげてほしいと望みます。良かったですよ!フィリッピンの山の小さな教会の結婚式。お金かけずみんな手作りでした!