日本の事、日本人の事

おはようございます。管理人です。おかげさまで、渾身の新製品の大なつめ茶(大なつめパウダー)の売れ行きもよく、まだまだ人を雇う余裕はないものの、毎月、着実に売り上げば増加しており、台湾と大連から次の食材の輸入手続きに入りました。で、週末を迎え最近の報道、実際に帰国して見る外国人と日本人の違いや、変化について書きたくなりました。

まずはあおり運転についてです。今回道路交通法が改正され、あおり運転には厳罰が処されることになりましたね。しかし香港や米国ではあおり運転など日常茶飯場なのです。私は米国でも自分でレンタカーを借りて滞在期間中はずっと過ごしますし、15年住んだ香港には乗用車も持っていました。私も運転中、カッとなったりすることがあるぐらい、今の日本のドライバーは真剣に運転していませんし、運転マナーもとてもひどいものです。あおり運転の被害にあう多くのケースでは、右側車線をとろとろ走っている事に後続の車がイライラしてあおりに繋がることが多いのですが、ドイツのアウトバーン、米国のハイウェイ、香港の空港への高速道路。いずれも後ろから早い車が来れば、先行車はすっと道を譲ります。私も帰国後経験がありますが、高速道路の右車線(道路の右側は追い越し車線です。)を軽自動車が一人車間距離を置いてゆっくり走っているので、パッシングしますと道を譲りましたが、すぐに再び追い越し車線に戻り、クラクションとパッシングをしたのです。見ると若いお兄ちゃんで椅子を寝そべるほど倒し、片手には携帯電話です。このケース、米国なら撃たれても仕方ないほど悪質なのです。

また信号機のある交差点で左折する車が、左側車線ではなく、いきなら右側に入ってきたり、狭い道路で道を譲っても、手さえ上げないドライバーも目につきます。左折するために横断歩道の歩行者が通り過ぎるのを待っておりますと、携帯電話見ながら、車が待っていることなど無視して、ゆっくり、ゆっくり歩いてきます。私たちの若いころの日本はどうだったでしょう?車で交差点で歩行者の横断を待っていたら・・・私は手を挙げて小走りに渡ったものです。いや多くの日本人がそうしていました。

今回のコロナウイルス問題で東京五輪開催のために、海外からの渡航者を規制せず、ロックダウンもせず後手後手に回った日本が感染爆発とならなかった問題で、麻生さんは日本の民度と言う発言をしましたね。それは全くお門違いで、東アジアの人たちはコロナウイルスに対して非常に抵抗力があったという事で、東アジアの中で日本は劣等生レベルなのです。台湾の死亡率1.6%、韓国の2.4%に遠く及ばない5%ですし、ベトナムに至っては1億人近い人口がありながら、未だコロナウイルスの死亡者は0なのです。私は15年ぶりに日本に帰国して、日本人の民度について疑問を持つようになりました。

日本のテレビ、新聞などのマスコミはCMを出してくれる大企業と、米国、日本の支配層に牛耳られていて、決して本当の事は報道されません。日本のコロナウイルス対策が成功したと安倍さんは胸を張りますが、実は東アジアの中では平均レベル以下なんて事は絶対に報道されないのです。日本と言うのは特殊な国です。過去30年間で実質賃金が減った世界で唯一の衰退国家でもあります。アベノミクスで日本経済が成長したと言いますが、極端な話、金をどんどん印刷して株と国債を買い続けただけです。何故か?日本の優良企業の大株主は米国と白人たちなのです。一方で日本企業は利益を上げて外国人にお送りする配当金を上げるため、正社員の比率を落とし、法人税を下げ、配当金をせっせと外国に送るようになってしまいました。一方で非正規にしかなれない若者は年収170万円で、いつ首を切られるかもわからない不安定な働き方になっています。

日本に帰ってきて、一番強く感じるのは・・・・・・若者が笑っていないことです。仕事柄中国とフィリッピンにも行きますが、街中で見る笑顔、笑顔、笑顔。まだ中国の農村部、フィリッピンなどの収入は少ないですが、彼らが言うには確実に毎年良くなってきている。将来に夢があるのです。私は健康の為にサイクリングをしますから、整備などで神戸市内の自転車を利用しています。一般的な自転車屋ではなくスポーツバイク専門店のようなところですが、そこに集まる若者の多くが独身で、聞いてみますと結婚はしないつもり。何故なら自分の趣味にお金を使えなくなるから。と言います。気になって調べてみますと、彼氏、彼女のいない半数がいなくてもよいと回答しています。夢を持てないから笑わないのでしょうね。

香港ではたくさんの米国人、フランス人、その他外人と一緒に仕事をし、BARでよく飲んたものです。ある時、米国人が言いました。お前たち日本人は米国の財布なんだよと。私は金融関係が本業ですから、知っています。円高で大変だと為替介入された金はすべて国庫に戻さず米国債を買っています。これは特別会計なので国民には一切公表されません。そして絶対に売らせてもらえないのです。中国がいつ攻めてくるか分からないと莫大な防衛費を米国の兵器購入、北朝鮮に対するミサイル防衛網、在留米軍の維持費等々、米国の財布と言われる意味はここにあります。そもそも我々日本人は、自分の国を自分たちで守れないほど弱い国なのでしょうか?

もし今が戦時中であれば、少なくとも今よりも日本人としての誇りやプライドは持てたような気がしてなりません。香港では日本は米国の子分とみんなに言われます。情けなかったです。また違う米国人がこう言いました。彼は奥さんが日本人なので日本語も達者で、日本のテレビ番組も大好きな米国人で今は私と同じく日本に住んでいますが、YOUは何しに日本へと言う番組があるだろ?あれは一番の理由は日本はきれいで安いからさ。少なくともホテル、レストランはニューヨークの3分の1だそうです。1995年に日本のGDPは世界の17.6%を占める本当の大国でしたが、2018年にはわずか5.9%に落ちてしまっています。一人当たりのGDPも米国や欧州には遠く及ばず、アジアでもシンガポールや香港のほうがずっと給料もよいのです。

何も私は日本がダメです。と批判をしたいわけではありません。ただ一人一人がテレビ、新聞の記事に踊らず、本当のことをネットで調べ、日本の現状を知ってほしい。そしてそのうえで昔の日本人を取り戻したいと望んでおります。少なくとも若い人には英語と中国語は勉強してほしい。そして早く外国に一度でよいから住んで、外から見える日本を見て、考えてほしいのです。今の私には日本の若者を救って笑顔を取り戻し、結婚を望めるような世の中を作る力はありません。ただ15年外国で暮らして外国人の中で仕事をしてきた日本人として、アドバイスはできます。昔の日本人を取りもどしたい。薬膳で日本を健康に!と共に強くそう重います。乱筆乱文失礼しました。