李文選に愛の手を!

おはようございます、管理人です。昨日は久しぶりに良い休日を頂き、元気いっぱいの朝です。もう以前とは違い一日当たりのご注文も多く、少なくとも昼からは発送準備に入らなければ夕方に間に合いません。二日分ですからね。さて、今朝は台湾原住民亜美族合作社代表の友人、李文選を紹介したいと思います。

私とは誕生日が同じという事もあり、不思議な縁も感じています。縁と言うのは日本だけでなく、中国、香港、台湾もみな同じように重要視していて、縁分が有るとか、無いとか、よく彼らは口にします。特に結婚において最重要なのは縁分です。この李文選と言う男、よく私に叱られます。何というか・・・・夜中になると女々しいんです。25年前に逃げられた奥さんの写真未だに持ってるし、一人で酒を飲んで寂しくなると、私に電話したり、LINE出したり・・・・私は朝の三時から仕事や!と言ってるのに。

まぁ彼の寂しさも分からないではありません。彼は原住民としては珍しく台湾大学(日本の東大)を卒業しており、台北で弁護士をしていたのですが、故郷花蓮の原住民たちが、小さな借金で漢人に土地を取り上げられているのを見て、その裁判で花蓮に帰り、いつの間にか農民たちの代表になってしまった経緯があり、学者に農業が分かるはずもなく、また商売も下手で、収入は台北時代と比較にならないほど減ってしまい、彼曰く、金の切れ目が縁の切れ目ね・・・・と奥さんから別れを切り出されたそうです。普段の彼はとっても明るくて、面白く、ちょっと酒が入ると得意のカラオケにダンスまで披露してくれますが、一緒に暮らしていたお兄さん夫婦が都会の息子たちの近くに引っ越してしまい、今が一番寂しいのだろうと思います。

彼と一緒に彼の祖父母の墓に行きましたところ、墓石には日本名が掘ってあり、地元の名士だった父親は議員で、日本との貿易をしていたそうで、その影響もあって、家族はみな日本語を話します。こんな事を書くと顰蹙をかいそうですが、数年前のある夜、彼と花蓮のオープンレストラン居酒屋で飲んでいる時に、”あんたがうらやましい。あんた嫌いよ”とまたネガティブな事を言うので、悪い酒はやめなさいとたしなめると、また同じことを言うので、”次言ったらぶっ飛ばすからね!”と言ったら、また同じことを言うので一度だけぶっ飛ばしてやったこともあります。ぶっ飛んで大の字に倒れて、手足がヒクヒクしていたので、ああやっちまった!日本に帰れないかもしれないなと、仕事の関係者や家族に電話をしたのを覚えていますが、居酒屋の経営者が後は私に任せてホテルに帰りなさいと言うので、ホテルで待機していたところ、彼からLINEが入りました。

彼は私より少し若く、今58歳です。今は宿泊施設と原住民レストランの整備が一段落し、台湾の健康的食材を日本で販売していく窓口をやってくれています。一度、彼が日本に来た時に、取引先の社長に招待を受けて、ステージのあるカラオケに行った時に、彼がマイ、ウェィを英語で歌ったのですが・・・・その歌唱力のすごい事。カラオケにたくさんいた客が静まり返り、一人の女性は涙ぐむほどでした。彼に今、一番必要なのは優しい家族です。どなたか良い方がおられたら、ご紹介していただけませんか?私とは違って女々しいけれど、暴力的な男ではなく、また必ず復活して活躍する男だと思います。

李文選に愛の手を!