お粥

おはようございます、管理人です。今年2回目の更新ですね。私は今、朝食を食べ終えたところです。食については薬膳堂を始める前と、今とではもう100%考え方が変わりました。以前は食に対して何も考えておらず、出されたものを食べる。食事に行けば食べたいものだけを食べる。でしたが、今は日々の食事をすごく考えています。

私は商売として薬膳食材が売れれば良いと、それだけを考えてはいません。私が15年暮らした世界一の長寿で、日本人よりもずっと健康寿命の長い香港人の食生活をお伝えし、何より私が心身ともに健康であり続けることが重要だと思っています。私は酒飲みで一日80本も煙草を吸うヘビースモーカーですが、年に一度の健康診断でも血圧以外は特に悪いところもなく、変な話ですが男としての機能も衰えていません。まぁ最近は使う事があまりありませんけどね~(笑)

ただタバコにしても研究し、こだわりを持っています。私の祖母は102歳、祖父は93歳で亡くなりましたが、二人とも最後まで喫煙をしていました。昔のタバコと今の化学物質にまみれたタバコは違うのです。以前米フィリップモリス社の社長がタバコに500種類もの化学物質、添加物を加えている事を認めました。ヤニが手につかない、煙を薄くする。そして中毒性を持たせる。などの理由で。ですから私はアジアの農家からタバコの葉を刻んだだけのものを買って、自分で巻いているのです。ただ郵送が出来なくなってしまい、こっちに住んでいるタイ人や中国人が行き来の際に手運びで少量ずつ届けてくれています。

とにかく!私が薬膳生活を実践し続けて、健康でいる事が出来なくなれば私は長寿薬膳堂から手を引くつもりです。そんな私が年明けから新たな食生活を開始しました。薬膳仲間の皆様にはお伝えたしましたが、昨年末の香港出張の折、香港高級薬膳ショップの社長から昼食をお招きいただいた際に、手渡された二冊の本のうちの一冊、【養生粥膳大全】と言う中国語の本を熟読してみました。発送係のゆいちゃんは1ページずつ翻訳を開始しましたが、私はそのままでも読めるので大丈夫です。

私のこれまでの食生活を振り返ってみますと、粥に雑炊の類は子供の頃に風邪を引いた時に母が作ってくれた記憶や、二日酔いの翌日に食べた記憶はありますが、日本ではあまり食べた経験がありません。ですが香港、中国生活時代には海鮮粥の美味しい店があり、経営していたレストランのスタッブなどとよく食べに行ったものでした。今、思い起こしてみますと香港人、特に年配の元気な方の朝食は決まってお粥でした。今の若い人たちはパン食も多いですが、健康な老人の朝ごはんはお粥なのです、今でも。

何故、香港高級薬膳ショップの社長がこの本を選んでくれたのか?その意味も知りたくて読破してみますと、お粥にはさまざまな利点、効能があることが分かりました。日本におきましても曹洞宗の開祖、道元禅師も修行僧の心構えを記したその著書『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』に「粥有十利」(しゅうゆうじり)として、お粥の効能が10挙げられています。

<粥有十利>

1.色 (肌の色艶をよくする)

2.力 (気力が増す)

3.寿 (寿命が延びる)

4.楽 (食べ過ぎになることがなく、体が楽になる)

5.詞清辯 (血流がよくなり頭が冴え、言葉もなめらかになる)

6.宿食除 (胸やけをしない)

7.風除 (風邪を引かない)

8.飢消 (飢えを満たす)

9.渇消 (喉の渇きを潤す)

10.大小便調適 (便通がよくなる)

です。私が頂いた香港の【養生粥膳大全】にもほぼ同じ効果が書かれています。そこてせ私は2023年の年明けから一日一食はお粥を食べることにしたのです。朝か昼です。日本に帰国してからは私も流行りに敏感になっており、一日一食で済ませたり、糖質制限をやっておりましたが、ある薬膳仲間の方に玄米食を勧められ、玄米を使った薬膳粥を日替わりで作り始めました。ちなみに昨日は韓国風薬膳粥、今朝はニラ雑炊です。この【養生粥膳大全】には体の不調に合わせたレシピも載っておりますし、季節ごとのお粥のレシピも載っていますので参考にし、なつめ、松の実、大枸杞、さなぎ茸、銀耳などの材料も台所に置きました。ただこの本に多く使われている蓮の実と、新商品であっという間に売れ切れてしまった竜眼肉の在庫がなく、中国の旧正月明けに入荷することになっています。

さて一日一食は薬膳粥にしてみた感想ですが、食間に空腹感がなくなったのと、お通じがさらに良くなった事です。昔の私は便秘でコーラックが欠かせなかったのですが。薬膳生活ですっかり解消、日々快調でしたが、薬膳お粥でさらに快便になりました。今のところはこのぐらいの変化ですが、研究し、実践してみて確信を持てれば皆様にもお勧めしたいと思っています。自分が経験して良いものをお勧めするのが私の商売の原点ですからね。

この本に載ってある薬膳粥には多くなつめが使われておりますが、種は取る。と書いています。なつめの種には胃の粘膜を傷づける成分があります。こ注意を!ああそうだ、今日は土鍋買いに行こーー。