大なつめチップス、大なつめとクルミのサンド開発秘話

こんばんは、管理人です。やっと日本でも薬膳と言う言葉が一般的になり、その中でもなつめは女性の身体にとても優しい薬膳であると認識されてきましたが、香港や台湾を始め、中華圏の女性たちが何故なつめを重宝し、どうやって食しているのか?今夜はそんな事を書いてみたいと思います。乾燥させたなつめを古来中国では大棗(ターザオ)と言い、葛根湯を始め、実に多くの漢方薬に使われています。栄養分は、薬膳としての効能は、冷え性を改善する。胃腸の消化を助ける。造血作用と、女性の血の安定、貧血の予防と改善。アンチエイジング効果に最近ではアレルギー抑制作用も言われており、花粉症の改善があったという人もいます。

とにかく香港の王先生の言われるには、なつめは女性にとっても大事な薬膳であり、一生関わっていくものです。

私は日本で本場で学ぶ薬膳を日本の皆さんに広げていこうと考え、先生のアドバイスから最初の商品をなつめにしました。ただなつめを食べる習慣がない日本人に、薬やサプリをなるべく控えてまずは、なつめを食べてもらうにはどうすれば良いのか?ここに行き詰ったのです。香港や台湾、中国の薬膳スープである药膳汤にも多くなつめが使用されていますが、火力の強いコンロで高温で数時間炊き、味は塩味だけ。そして湯の中のなつめは食べません。私が行きつけのシンセンにある湯の店でも、体調に合わせた湯(スープ)を飲みますが、やはり中に入っているなつめやクコの実は食べません。

つまり、なつめの一つの食べ方は鳥や豚や他の薬膳食材と一緒にスープにし、高温で調理してなつめや他の薬膳の栄養素を煮出す。と言う事になります。しかし、これは日本人の食生活には全く合いません。そもそもそんな火力の強いコンロなんて日本の家庭にはありませんから。ではそのまま食べよう!私はこう考えて、香港で市販されている様々ななつめ製品を購入し、食してみました。まず第一点、香港にはなつめを使ったお菓子がたくさん売られているが、殆どが砂糖を大量に使用しており、薬膳として勧められない。ではチップスはどうか?長寿薬膳堂の大なつめチップスは種を抜いて、縦にカットしていますが、香港のなつめチップスは小さななつめを輪切りにしており、甘みが全くありません。価格は安いですが、お茶にするか?スープに入れるか?とても毎日食べれる味とは言えません。

そこで15年間香港に住んだ人脈を通じて、自然に美味しいなつめを探しました。するとウイグルの和田(ホーテェン)地区にある大なつめならばそのまま食べて美味しい。それも大きくなればなるほど甘みが強い。これを聞いて私は早速、長寿薬膳堂のメインビジネスである香港への日本食品の輸出業務を請け負ってくれている商社社長と現地に飛び、一番大きなサイズを輸入する事にしたのです。また香港や台湾には砂糖を使用していないお菓子として、なつめの間にクルミを挟んだ商品がありますが、全てが中国で製造しており、そのまま口に入れるものであるから、日本で加工しようと考え、製造を始めました。

最初に苦労したのは、大なつめの種抜き作業です。幸いタオパオと言う中国のECサイトで種抜きの道具を買いましたが、大なつめの選別→大なつめのカット→クルミを挟む→個包装→下敷きに並べて包装、脱酸素と思いのほか、人件費がかかってしまいました。また大なつめチップスの乾燥の為の機械を導入したものの、適切な乾燥温度、乾燥時間を探すのに苦労しました。

しかし!通販サイトで試しに販売して2ヶ月、アンテナショップでま試食宣伝等を通じて取引先も増え、苦労が実りつつあります。皆様に感謝!